劇団どくんごのお芝居「愛より速く FINAL」大阪公演を観に扇町公園に行って来ました!
どくんごさんは日本中を旅してテント劇場を作ってお芝居をするパワフルな劇団で、全国に多くのファンがいらっしゃいます。
私は2010年の「ただちに犬 Bitter」を大阪城公園で観て、すっかり五月うかさんのファンになってしまいました。
2017年どくんご大阪楽日!
昨日の月曜が大阪の楽日。
週間天気予報を見た時、月曜日だけ晴れマークだったから予約したのですが…ザーッ
着くまでにかなり濡れた。
でも野外も使う芝居では、雨が素敵な効果を生んでくれるから、見ている方は楽しいのね。
幕もテントも取っ払った時、雨に降られる夜の緑とビルの灯りが美しかったな~。
開演前の舞台。
うかさんの足元が可愛いくて。
「お話とかないから。順番に出し物をしていきます!」とおっしゃるように、ストーリーがない(だけど何かは繋がっている)パフォーマンスは、受け取るものが個人によってちがいます。
同じ人でも、観る日の心や体の在り方、置かれた状況によって変わってきますよね。
そういうタイプの舞台はいつも、ぼーっと行ってぼーっと座って、客席に魂を何となく漂わせておく。
すると魂のほうが勝手に色んな反応を起こしていて、それを「ああ私は今こんな状態なんだなあ」と客観的に知る感じが面白いです。
「愛より速く FINAL」を観た感想
今回久しぶりのどくんごさんでしたが、感想を一言で書くと
生きる気力が湧きました!
人のエネルギーってすごいね。
人というのは舞台上の作り手だけじゃなく、支える人や応援する人たちも含めて。
どくんごさんの劇場は本当の意味でのパワースポットだと思います。
ほとんどの”出し物”にハッとする短いフレーズがありました。
でも言葉だけで届くわけではなく。
役者の身体、エネルギー、音、背景、匂い、気配、などのまとまり。
これらがギュッと詰まってビカーッとなったりキラキラしたりする力が強い。
感情のスイッチに届くスピードが速いので、知らないうちに笑ったり泣いたりしてました。
個人的に大好きだったのは
・チャーハンのやつ
ああわかる、そんな感じになるよねって。
・パチクリさんチアガールとその背景幕
キュート過ぎた。もう一回見たい!幕もすみずみツボ。
・オリオン座
ずっと聞いていられる。
・ダンス
ユニゾンが生むエネルギーが好き。
あと”好き”とはちょっとちがうけど、「君の名は」からの外国人。
うかさんの手の表現に魅入ってしまいました。本当にすごかった!
実は友人が描いた背景幕
うかさんのあるシーンの背景幕。
レトロポップで可愛いキッチンと猫たち。
味わいのあるいい絵ですよね~。幸せな気分になる!
実はこの幕を描いたみゆ氏とは20年来の友だちなんです(初めてどくんごを観に行ったのも彼女に連れられて)。
この絵は自宅キッチンをモデルに描いたそうで、見覚えあるものがちらほら…
右下の可愛い子には私も会ったことがある。この子!
そして次に目に飛び込んできたのが…「あれ電鍋じゃん!」
冷蔵庫に載っているジャーみたいなもの。
台湾に行った時、「ちょっと電鍋買ってくる」と出掛けていって持ち帰ってきたやつ!
という感じで、ほかにも細々と個人的な発見を楽しませてもらいました。
彼女にはもっと看板とかの絵&レタリングの仕事をして欲しい!
祝☆時折旬さん8年ぶりの復活!
ところで今回の公演「愛より速く FINAL」には、劇団立ち上げメンバーである時折旬さんが8年ぶりに出演されました!
(画像掲載の許可を頂いています。)
私は一瞬でファンになりまして、どうしても聞いてみたいことがあり、超ネクラ人見知りにもかかわらず意を決して打ち上げに残りました。
その場でやるからお客さんも自由参加、という敷居の低さはありがたいですね。
(ビールとおでんごちそう様でした。)
何とか時折さんに話しかけることに成功し、オリオン座ポーズまで頂戴してしまった!
ありがとうございます!!
ふだんの声もとても素敵でした。
自分が舞台を観て一目惚れする役者さんの共通点は、【知性×狂気】を感じられることだと思っています。
時折さんに話しかけられるタイミングを待ってキョドっていた時、2Bさんが気さくに話しかけてくれました。
2Bさんはご両親に、子どもの頃からどくんごのテントに連れて行ってもらっていたそうで。
その道の真っ直ぐさ、すごいなあと思いました。
舞台上ではキレッキレだしオーラも強いのに、素顔の2Bさんは目がとても澄んでいて、ちょっとした言動に素直さがにじみ出ていて、話しながら秘かに感動しておりました。
さて、すっかり胸いっぱいでテントを出ようと傘を開きかけた時、大阪の受け入れの方の大きな声が響きました。
何だろうと思って振り返ると、時折さんのウェルカム・サプライズ的なことが行われようとしています!
「ずっと出る出る詐欺だった」ということで、みんなの「さ・ぎ・し! さ・ぎ・し!」の掛け声(笑)で舞台に上がった時折さん。
クラッカーに驚く時折さん。
お祝いに嬉しそうな時折さん。
お祝いに応える時折さん。
各地の愛ある受け入れスタッフさんとファンの方々に支えられてこその全国ツアーだと思いますが、本っ当に愛されてますね。
お祝いする方々の表情がとても印象的で、ずっと待っていらっしゃったんだなあと。
そして、そういう方が沢山いる時折さんもまた素晴らしいなあと。
そこまで望んでくれるファンは、一朝一夕にはできませんからね。
素敵なシーンが見られて良かったです。
あと3秒早くテントを出ていたらこれを見ないで帰るところだった。幸運でした!