関西スクエア賞表彰式&上方芸能イベント@中之島会館に行ってきた!

昨日は中之島会館で開催された「関西スクエア賞表彰式と上方芸能イベント」に行って来ました。

主催は朝日新聞大阪本社「関西スクエア」さんです。

私は昨春から大槻能楽堂がご近所になり、久しぶりに能を観るようになりまして。

今年の新春公演ですっかり茂山あきら・童司親子のファンになってしまったんですね。

朝日新聞はとってないのですが…Twitterで宣伝されているのを見つけて申し込んだところ、参加することができました。

第一部:関西スクエア賞表彰式

まずは2017年度関西スクエア賞の表彰式が行われ、女子野球の日本代表監督・橘田恵さんが受賞されました。

ご本人は試合のため欠席でしたが、ビデオレターが流され、グラウンドでの様子がとても生き生きしており、これはこれで素敵でした。

「野球で学べることは沢山ある。キャッチボール一つとっても相手への思いやりが必要。相手あってのスポーツだから。」とおっしゃっていたのが印象的です。

私は中学の部活動が強制で、少ない女子部の中からいやいやバレー部に入ったのですが、やっぱり球技で学ぶ(そして求められる)一番の要素って「思いやり」だなと思うんです。

厳しい練習から得られたのは忍耐力とチームワーク、そして「自分はちょっとやそっとのことではくじけない」という自信でした。

橘田さんは履正社高校の女子硬式野球部の監督でもあり、生徒さんが代理で二人出席、表彰状や目録を受け取られました。

一言ずつコメントを求められ、台に上がる時は恥ずかしそうでも、マイクの前に出ると落ち着いた声で挨拶できていて素晴らしかったです。

客席はどなたが受賞されるのか知らない訳で、私も上方芸能を目当てに足を運んだイベントでしたが、思いがけず感動してしまいました。

橘田監督と女子野球、応援したいと思います。

第二部:上方芸能イベント

第二部では真山隼人さんが浪曲「円山応挙の幽霊図」を、茂山童司さんが狂言「鎌腹(かまばら)」を披露されました。

真山隼人さんによる浪曲「円山応挙の幽霊図」

真山隼人(まやまはやと)さんは23歳と若い浪曲師。

小5の時にラジオで聴いて浪曲に心酔し、中2で浪曲師になると決意したのだそうです。
なんて渋好みの小学生なんだ!!

よって芸歴はすでに8年で堂々としたもの。

なおかつ若さゆえのまっすぐで爽やかなエネルギーが気持ちよく、ちゃんとした舞台での浪曲を聴くのは初めてでしたが、とても面白かったです!

特に興味深かったのが三味線の曲師さんとの呼吸です。

見ていると、明らかに即興性がある。

浪曲師と曲師の二人で一つの物語世界を創り上げていて、何だかとてもワクワクしました。

ところで私は三味線と言えば高く張りつめた音にしか馴染みがなく、「三味の音=背筋が伸びる(踊りの稽古が厳しかったので一種の条件反射)音」という認識でした。

でも物語る真山さんを盛り上げる曲師・沢村さくらさんの三味線は、ベベーンと緩やかな余韻をもって低く響く。

まるで知らない楽器のようで新鮮でした。

後で調べてみるとこれは関西節の特徴らしいですが、新たな発見です。

演目の「円山応挙の幽霊図」は嫌な人が登場しないのと、縁と絆のお話ということもあり、予想以上にスッと話に入れたし楽しめました。

結末は予想どおりだったのに、ちょっと泣いてしまいましたね。

茂山童司さんによる狂言「鎌腹(かまばら)」

『鎌腹』
家のことをろくにしないでほっつき歩く夫に妻がキレ、鎌を持って追い回す。
仲裁人になんとか鎌を取り上げてもらった夫はそれを手に山に仕事に行くが、妻に殺されたりするぐらいなら自ら鎌で腹をさき死んでやろうとするのだが…

童司さんが夫の太郎役で、ほかに井口竜也さんが妻役、丸石やすしさんが仲裁人として出演されました。

あの手この手、色んなやり方で死のうと試みるも、意気地がなくて思いきれない太郎。

毎度ギリギリで鎌を回避しては「あぶない。」と一息つくのが可笑しくて。

会場は爆笑につぐ爆笑でした。

童司さんには、子どもの頃からの鍛錬はもちろんのこと、色んなコメディーやお笑いを見て書いて演じて、広い世界でセンスを磨いていらっしゃるがゆえの洗練を感じます。

本当に面白かった!

上方芸能トーク

お二人の舞台が終わった後は、トークショーがありました。

伝統芸能というのは師匠の教えをいかに正確に「真似ぶ=学ぶ」かが重要だと思っていたので、浪曲界の特殊性に驚くことが沢山。

なにしろ浪曲では基本を受け継いだら、その後はいかにオリジナリティーを持たせるかの方が大事なのだそうです。

これ、日舞では絶対やったらダメなやつ!振りや型の正確さありきで、個性はその中からにじみでるもの、と教えられます。

でも浪曲では師匠の「真似」はしてはならず、自分の見せ方・聴かせ方をいかに追求するか。

それがテーマとなるし醍醐味であるということでした。

難しくも面白い世界だなあ!

このトークショー、朝日の記者の方が司会でしたが、童司さんがかなりフォローされてました。

司会のプロではないとはいえ、真山さんが答えたことをしっかり聴かずに的外れな相槌をうったりしていたので、ちょっと残念でした。

無料イベントなので客としての不満ではなく、演者のお二人がもっと気持ちよく話せるようにしようよ、という感想です。

最後に

心動き笑い勉強にもなる、全体を通してはとても満足度の高いイベントでした。

関西スクエア様、良い場にご招待いただきありがとうございます。

さて、もうすぐ大阪に戻ってきて一年が経ちます。

今年度は引越しなどあり慌ただしく、また死別が続いた苦しい一年でしたが、ちんどん屋さんや上方芸能にはだいぶ救われてきたように思います。

もうすぐ新年度。

自分もなにか再開したい、活動したい…そんな気持ちのわいてくる今日この頃です。

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