第一回空室マーケット「からほりかわらやえんデパート」に行ってきました。
空堀商店街のアーケードをちょっと南にくだった所に、「からほりかわらやえん」というビルがありまして。
長屋再生プロジェクトで誕生した「萌(ほう)」「練(れん)」「惣(そう)」の一つ、惣の斜め向かい。
(↑こちらは「惣))
このビルの10室ほどが現在空室になっており、各部屋を使ってお店を出したりイベントをしたりする企画です。
具体的にはライブやワークショップが開催されたり、作家さんたちの手作りの小物が売られたり、飲食店も出店。
入居者募集中のビルに沢山の人が足を運ぶきっかけになるし、空室は利用できるし、商店街が活気づくし…素晴らしいアイディアですよね!
今日はそのイベントの一つ・おっさん素人落語を聞いてきましたよ。
愉快なおっさん素人落語・三人会
401号室で開催されたおっさん素人落語「からほり寄席・三人会」は、京都の大学で同期生だった三名による落語会だそうです。
おっさんだの素人だの、別に私がディスってるわけではありません。そういう企画名ですので悪しからず。
ちなみに401号室は小さなフローリングの部屋の奥に6畳の和室があり、フローリングに座布団を敷いたのが客席。
落語は和室に炬燵のような高座台をセッティングして行われました。
道楽亭祐鶴さん「時うどん」
オチが分かっていても楽しく聞けました。
笑谷亭いわしさん「代書屋」
代書屋に履歴書を頼みに来た男との頓珍漢なやり取りがとても面白かった!
めちゃくちゃだけど憎めない男と、淡々とした代書屋との演じ分けがとてもお上手でした。
紫亭京太郎さん「佐々木裁き」
この落語は大阪、それも松屋町や長堀などまさにこの辺りが舞台で、それだけで入りやすかった。
お話自体も好みだし、いちばん笑ったかも。
中入りを挟んで
再び笑谷亭いわしさん「八五郎坊主」
これも大阪が舞台のようですね。
それにしてもいわしさんの落語は、人物のちがいが分かりやすくて聴きやすいなあ。
再び道楽亭祐鶴さんの『古事記』を基にしたご自身の創作落語。
初披露のようでしたので、これからさらにおもしろくなりそうです。
この落語会はアットホームな雰囲気…というか、文字通り身内の方々が見にいらしてて、お父さんの落語を家族で応援している感じが微笑ましかった。
身近な場所が舞台の落語を和やかな雰囲気の中で聞けて、長時間の床はきつかったけど楽しかったです。
それに仕事をしながら芸を磨き楽しんでいらっしゃる姿にエネルギーをもらいました!
空堀の空室に入居しませんか?
ところで「からほりかわらやえん」は、セルフリノベーションが可能な賃貸物件です。
実際、501号に入っている着物屋さん「月輪屋 着物と雑貨てて」の扉は、とても可愛いドアになっていました。
東京ほどではないにしろ、確かに大阪も家賃は高いですし、谷町六丁目付近は人気の高いエリアです。
だからこのビルの家賃はいったいいくらなんだろうと思って見てみると…安い!驚くほど安かった!
たとえば4階の24.5㎡の部屋は、家賃なんと25,000円。
共益費5,000円と合わせても30,000円ですし、3階4階は礼金も0円です(本日現在)。
階や面積によりますが、ほかにも30,000~70,000円の部屋が空いているそうです。
1970年の建築ですから古さは否めませんが、空堀商店街周辺には長屋・町屋を改装したオシャレなお店が点在しており、クリエイターさんには特におすすめです。
↓廊下から見える家並み。
事務所や店舗をお探しの方、「からほりかわらやえん」をチェックしてみてはいかがでしょうか?
気になった方は三和都市開発株式会社さんへお問い合わせを!
まとめ
古くて空室の増えたビルがあったら、どんどん寂しい雰囲気になってしまうもの。
それを逆手にとって「ビルを手作りデパートにしちゃえ!」という発想が素晴らしいと思います。
空襲による戦禍を免れたために古い建物が多く残る空堀商店街は、取り壊しが続きごく最近まで廃れる一方だったと聞きました。
でも今、地元の若い方やクリエイターさんたちが一生懸命盛り上げていると感じます。
古民家を再生したショップが人気ですし、イベントも沢山あって活気があります。
子どもの頃から自分の書斎を持つのが夢だった私は、この界隈に一部屋持ちたいという思いが強く(今のところただの妄想ですが)、よく空き物件をチェックしていました。
だから「空室マーケット」という響きにとてもワクワクしましたよ。
「からほりかわらやえんデパート」は明日19日も開催されていますので、ぜひ遊びにいってみてください!