谷町近くの散歩にもおすすめ・仁徳天皇を祀る高津宮に行ってきた

谷町筋と松屋町筋は交通量が多く筋沿いには背の高いビルが並びますが、その二本の筋の間には、まるで別世界のような空間が広がっています。

そこに何があるのか?―答えは寺町です。

中寺、高津、下寺町、生玉町、生玉寺町などにはお寺が並んでおり、日本で初めてできた「寺町」なのだそうです。

これまで聞いた話を総合すると、秀吉がこの地域にお寺を集め、ここまでの規模になったのは家康の時代になってからということですが、諸説あると思われます。

そんな一帯にある神社・高津宮(こうづぐう)まで、寺町を通って散歩に行って来ました。

高津宮の本殿と境内社

高津宮は、難波高津宮にに遷都した仁徳天皇を祀っています。

仁徳天皇といえば昔、お墓の大仙陵古墳の近くに住んでいたこともあり、「また仁徳さんだ」と親しみがわきました。

こちらが本殿。

この本殿を含むほとんどの社殿は第二次世界大戦時、昭和20年3月の大阪大空襲の際に焼失し、昭和36年に再建されたものだそうです。

お参りしたとき、飾ってあった絵が目の前でパタンと倒れたので、そっと直しておきました。
いいことあるかな…。

そうそう、高津宮では結婚式を挙げることもでき、挙式を終え撮影中のカップルたちに遭遇しました。
いいことあるかな…。

本殿のお隣には境内社の一つ、高倉稲荷神社が。

高倉稲荷大神は商売繁盛と芸能・技能上達の神様だそうです。

芸能の神様にはいつも日本舞踊の上達を誓ってきましたが、今回はひたすらに商売繁盛を誓ってきた私…。

ところで、私が子ども時代に住んでいた家の隣には稲荷神社があり、狐を見ると畏怖と親しみの相反する感情が湧いてきます。
「よく知っている、なじみがあるけど何か怖いもの」という感じ。

怖さの源はおそらく祖母に聞いたご先祖さまと狐の話…とてもここには書けないショッキングな内容でした。

こちらの狛狐には静かな迫力を感じます。

咥えているのは巻物でした。

狛狐の足元にも沢山の白狐たち。

また近いうちにお参りに行こうと思います。

縁を切りたい?結びたい?境内の三つの坂道

ここで面白かったのは、境内には縁切り坂縁結びの坂、両方の坂があること。

「明治初期まで坂の形状が三下り半なっていて俗に縁切り坂と呼ばれていた。」とありますが、”形状が三下り半”というのは三度左右に折り返して上る坂だったということでしょうか?

確かに高低差が激しいこの地形。

その「縁切り坂」こと西坂は、狭く急な階段になっています。

悪縁を断ちたい方はどうぞ…。

「縁結びの坂」こと相合坂は横から見ると二等辺三角形で、同時に登った男女が頂点でピタリと出会うと相性が良いと。

二等辺の一辺。

もう一辺。

左右対称の坂(今は階段)は美しいですね。

地元の人々が集う憩いの場

高津宮の境内にはベンチがあって憩うことができるし、小さなカフェもあります。

また境内を歩いていると、地元の方々が談笑したり子どもたちが遊んでいたり、活気を感じます。

仁徳天皇を祀っていると聞くとえらい荘厳なイメージですが、人々に親しまれ、気軽に集い憩う場所のように感じました。

こちらの参集殿「高津の富亭」では落語会など様々なイベントごとも行われています。

それもそのはず、落語「高津の富」はここ高津宮を舞台にしたお話。

さらに「高倉狐」は高倉稲荷神社のお話だそうです。

落語のほかにも浄瑠璃や文楽などの催しもあるようなので、ぜひ足を運んでみようと思います。

私が高津宮を訪れたのは5月上旬、とても日射しの強い日でしたが、境内には緑が多く爽やかな風が吹き抜けていました。

緑の多くはソメイヨシノの木で、実は高津宮境内は桜の名所なのだそうです。

私は今年の桜が散ってから引越してきたので、来年が楽しみです。

高津宮へのアクセス

高津宮の最寄り駅は市営地下鉄谷町線・谷町九丁目駅で、2番出口より徒歩5分です。

行きか帰りのどちらかでは松屋町駅か谷町六丁目駅を利用して、併せて空堀商店街も散歩するコースもオススメです!

その場合は隣接する高津公園から入ることもできますよ。

詳しい地図はこちら↓