「新春天空狂言」2018を観た感想~狂言が新たな趣味になりました

大槻能楽堂で行われた「新春天空狂言」を観てきました。

1月3日に新春能を観てきたばかりですが、その際に茂山あきらさん・童司さん親子のファンになりまして(記事はこちら)。

「狂言だけの舞台も見たいなあと思いました。」と書いた後に公演情報を調べてみると、すぐにお二人の出演される舞台があったんです!

茂山千五郎家「新春天空狂言」2018

茂山千五郎家による「天空狂言」は今年で19回目を数えるそうです。

以前は正月三が日に大阪能楽堂で行われていましたが、昨年をもって閉館。

今年から大槻能楽堂で行われるようになったとのことで、ご近所の私には毎年の楽しみとなりました。

昼公演の第一部と夕方の第二部があり、演目が異なります。

両方見たいですがそうもいかず、16時半開演の第二部に足を運びました。

演目は以下のとおりで、童司さんがトークの中でおっしゃった軽妙な解説(?)内容を添えておきますね。

新春トーク 茂山童司
「犬山伏(いぬやまぶし)」

戌年になるとよく上演される演目ですが、犬の名前が「虎」なので寅年にも出せる。
ちなみに犬も馬も牛も面は違うがかぶりものは同じ。

「那須の語」

那須与一が扇の的を得た『平家物語』のエピソード。
ふつうは座って居語りするが、この作品には動きがつき、一人三役、ナレーションを入れると四役をこなす。
文語だから分からないところもあると思いますが、ポイントは”気にしない”こと(笑)

「首引(くびひき)」

ある男が鬼に襲われ、鬼の娘の「喰い初め」に差し出されることになる。
しかしその姫鬼は男に一目惚れして…というお話。
色男という設定の「鎮静ゆかりの者」役は”なぜか”茂山宗彦さんであることが多く、姫鬼は童司さんか茂さんが多い。
今回も”安定のメンバー”でお送りします。

「新春天空狂言」2018第二部を観た感想

茂山童司さんの新春トーク

童司さんはお話上手の営業上手。
若い狂言ファンを増やしていくのはこの方だろうと思います。

「犬山伏(いぬやまぶし)」

・山伏…茂山千三郎
・僧…茂山あきら
・茶屋…茂山七五三
・犬…島田洋海

先日の「延命袋」での夫役もそうでしたが、茂山あきらさんは実に翻弄され上手。
童司さんのトークを聞いてからあきらさんの台詞を聞くと、童司さんの高く響く声はお父様譲りであることがよく分かりますね。

犬が登場するのを初めて見ましたが、その装束の不気味な怖さに最初ちょっとびっくりしました…。
でも犬役の島田さん、すごく面白かったです!
狂言にはアドリブを入れることがあると聞いたことがありますが、登場シーンは毎回少しずつ変えているのかな。
ユーモラスな動きの中でも前足はちゃんと摺り足であることに感心してしまう、狂言初心者の私です。

「那須の語」茂山逸平

この語りは笑いとは一味ちがう狂言の醍醐味だそうですが、狂言師の技術を見せつけるものという感じがします。

先日の三番三然り、逸平さんには男らしい勇壮な演目や役が本当によくマッチして、「超正統派」のイメージです。

あと逸平さんの”御曹司感”はすごいです。

「首引(くびひき)」

・親鬼…茂山千五郎
・鎮西ゆかりの者…茂山宗彦
・姫鬼…茂山童司
・眷属鬼…茂山茂・島田洋海・増田浩紀・鈴木実・山下守之

千五郎さん演じる親鬼の親ばかっぷりが可笑しくて、今日一番笑いました!
親鬼がただの親ばかではなく、喰わんとしている鎮西ゆかりの者に対しても妙に物分かりが良いのが笑えるんです。

童司さんの姫鬼も最高!
彼には軽妙さの中にも色気があって、独特の華がある役者さんだと思います。

さて、ただ喰われるのは納得いかん、姫鬼に力比べで負けたら諦めて喰われる的なことを言う男。
一勝負ごとにいちいち「とと様がついて居てください」「ああ、ととがついて居てやろう」というやりとりがあり、勝負に負けた姫鬼の嘆きを聞くたびに「ととが叱ってやろう」「叱ってください」という件がある(笑)
で、叱ってみても男の受け答えが尤もなので板挟み。
迫力ある装束とお面、動きで怖さを演出しているぶん、娘可愛さに翻弄される姿が可笑しくて。

最後の首引の勝負では眷属鬼が五人出てきて、百足競争のように連なって引き合いを演じます。
舞台が一気に賑やかになって、見た目にもとても楽しい演目でした。
鬼たちの声があんなに高いとは思いませんでしたが、狂言において鬼はユーモラスな訳を担うんですね。

新春能では夫に離縁状を送りつけられ怒り狂う、鬼のような妻を演じた宗彦さん、今回は二枚目役で全然ちがうお顔。かっこ良かったです。

宗彦さんにサインもらった!!

会場に入って驚いたのが、物販コーナーで茂山宗彦さんがサインに応じていたことです。

お支度はしておらず、私服にマスク姿でした。

私はカレンダーを購入し、自分の誕生日である8月のページにサインをして頂きました。

私がこの天空狂言を観ようと思ったきっかけは、最初にも書いたとおり、宗彦さんも出演された「延命袋」です。

これくらいのこと、サイン中にお伝えできたらいいんですけどね、お礼しか言えませんでした。

宗彦さんは気さくな感じで、客当たりが非常に良かったです。

実はまだ今年のカレンダーを用意していなかったので、さっそくデスク前にかけました。

品があって渋くて、いい色だなあ。

2018年はこれを見て頑張ります。

そして今年は狂言を観に京都まで行ってみたいと思います。

新年早々新しい趣味を見つけられ、仕事のやる気も満タンです。

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